宗石工房では、お客様に最高の刃物をお届けいたします。
伝統の技術によって造られた一級品の刃物をぜひ使ってみてください!

よくある質問

ステンレスは鍛接できますか
ハンマーによる槌打ちの、硼酸や硼砂を使った方法では、できません。
鉄の酸化鉄は、融点が下がり溶けて流れだしますがステンレスの場合Crがあるため溶けません。
その為すべて複合鋼材による物となります。
余談ですが、ステンレスを、鍛造した後は、スケールを綺麗に掃除して沸しをします。
もし秘薬の中にはいれば、傷となりすべてスクラップとなります。
鍛造とは
土佐の鍛冶屋では、ハンマーによる槌打ちで伸ばしたり広げたり穴をあけたりして作る方法をいいます。
鉈で木を切ったら刃が欠けた
1)使われている鋼が刃物に適しているか。
⇒ある程度の高度があり尚且つ粘りがあるものを使用。(土佐では特別に刃物用に作られた鋼を使用。)
2)作る工程で失敗をしてないか
⇒どんな刃物鋼で作っても良いものは出来ません。以下に注意して作る事が出来ているか
1、火造りは良いか ⇒ 鍛造工程
2、焼入れは? ⇒ 焼き割れに注意して硬くそして粘り強く出来ているか
3、仕上げ方は ⇒ ヒズミ取り、そして研磨に注意
3)使用の原因は…
・冬の寒い時、木が凍る場合、刃物がこうる場合が出てきます。
⇒この時は使用をやめましょう。
・刃物の堪えれる以上の力が加わってないか?
⇒良く見かけるのは、刃を薄く抜きすぎている場合。
薄くすれば木への食い込みは良いが反面、気に食い込み抜けなくなることが有り。煽ったりすると刃が折れる原因
・握っている手と柄の部分が回る場合、強く握っていても疲れてくると良くある事です。
⇒柄に滑り止めのゴムをつけると幾分違います。
・一箇所欠けると次々に欠ける
⇒木に当たったときに衝撃を吸収し伝えていけなくなる為、早めに刃をつけ直して使用することが肝心
鋼の硬さについて
刃物を作る者にとっては大変頭を悩ます問題です。まずは鍛冶屋が何処をポイントにするか。甘切れにするのか、硬く長切れにするのか。「甘切れは、刃かげ、刃折れなどは少なく砥石にかかりやすく簡単に刃が付く。硬口は長切れするが刃かけ、刃折れの原因にもなる。また砥石がけも大変です。
土佐打ち刃物の販売先
刃物の販売ルートが量販店に。土佐の鍛冶屋で作られた約6割の商品が売られているようです。
売っていただけるのは有難いことなのですが常に海外の製品と値段の競争になります。土佐では長年その道にうちこんできた職人が素晴らしい物を作り、使っていただける方に満足してもらえるようにと頑張っていますが、まず1番が仕入れ値に合わす事が出来るか、2番が納品が早くできるかとゆうことで切れ味は3番手4番手でしょうか?
海外物と土佐物とまた打ちものとプレス物と分けていただけるとやりがいも出るのですが今は、いっしょくたんですから。
土佐打刃物の特徴
日本伝統刃物のル−ツ土佐刃物
卓越した鍛造技術の伝統。それは、土佐刃物の最大の特徴といっていいでしょう。
軟鋼を1000℃〜1100℃に熱して、これに最高級刃物鋼を鍛接し、成型することによって機能的に最良の各部分の厚さを造りだし、刃部粒子は微細化します。
伝統的な技術や勘に加えた科学的な焼入、焼戻し等の熱処理によって「切れ味」「耐久性」「耐衝撃性」「研ぎ易さ」などの刃物にとって最良の条件を満たします。
沸かし付け
軟鋼を1000℃〜1100℃に熱して、これに鋼(青鋼または白鋼)をなるべく低い温度で槌打ちにより接合する作業を言います。
簡単に見えそうですがこれが刃物の良し悪しを決めることになります。まず炉の状態が大事になります。均一に火が回っているのか、温度が十分上がっているのか、鉄を入れたときに下がるようだと出来ません。今は火を入れてから沸かしが出来るまで1時間ほどかかります。利器材(複合鋼材)を打つのには材料が焼ければいいのですがその分気を使います。
次に鋼の温度ですが高すぎるとその後の作業が完璧でも不良品になります。低いのにこしたことは有りませんがキズ(接着不良)になりやすくそのへんの見極めが大事になります。
また焼けたものを叩くだけでは接合できません。焼けると鉄の表面に金皮(酸化物)が出来ます。それを排除する為に硼酸を基本にした(ふりかけのようなもの)を作り接合したい部分を覆います。高温になると片栗粉を溶かした用になりそれを叩きだすと軟鋼と鋼のFeが相互に行き会い接合します
両刃と片刃の違い
このホ-ムペ-ジ上で紹介する刃物には両刃と片刃があります。
刀身の片面にのみ刃がついているのが片刃です。逆に、刀身の両面に刃がついているのが両刃です。
この2つを比べると、片刃は切れ味が良い・研ぎやすいといった長所があります。ですが、なれないと使いにくい・右利き用・左利き用と、自分の利き腕にあった物を選ぶと言った短所があり、普通は切れ味を優先するプロ用として売っています。
両刃は使いにくさがないといった長所があります。ですが、研ぎにくい・片刃に比べると切れ味が劣るなどの短所があり、普通は一般用として売っています。
どちらにも長所と短所があり、一概にどちらが良いと言い切れません。目的にあったものを買っていただくことが一番だと思います。
刃物の上手な使い方
1、刃物は用途に合った使い方をしてください
悪い例 : 草刈鎌で木を切る、包丁で冷凍食品を切る

2、刃がかけについて 三徳や舟行など総合的な包丁としてお使いいただく包丁に付いて使い方の注意です。これらの包丁は特に硬いものを切ることは想定されておりません。あくまで肉・野菜・魚などのなま物を切るための包丁です。もしどうしても切る必要がある場合は出刃包丁や冷凍食品用の包丁など専門的なものを切ることを考えて作られた包丁(この場合は硬いもの)をお使いいただくのをお勧めします。あと、きる際に刃が進まないからといって包丁をこねる(無理に力を入れて)ようにして切ると、刃先の部分が欠けやすくなります

※スーパーの安物の包丁がかけにくいわけ
硬度の違いによるものだと思われます。
包丁の硬度というのは一般的に高ければ切れ味が増し、低ければ刃の欠けが少なくなります。(一概に高ければいいというものでもありませんが)当社で造っている包丁は、量販店で売られている包丁よりも硬度を高くして刃を鋭く研ぎ上げてあります。だから、この3徳などの包丁で無理に力を入れて硬いものをきろうとすると刃は欠けてしまいます。安い包丁は硬度が低く刃欠けはしにくいのですが、切れ味は落ちてしまいます。

3、自分で研ぐ
使用する砥石は一般的に荒砥石と中砥石までを用意すれば事足ります(300番,600番〜1000番で、番数の違う2種類用意する)。あまり番数を大きくすると研ぎにくくなります。番数が大きいものは砥石の目(研いだときに出来る細かい傷)を消すために使います。

4、鉈類
鉈類を始めて使うときに注意してほしい事があります。竹や枯れ木など硬く、刃が欠けやすいものなどを切る際には、いきなり切らないようにしてください。必ず生木などやわらかく、刃に負担がかからないものを切り、なじませてから切るようにしてください。
また、柄はしっかりと握り、枝に切りつけたときに柄が返らないようにしてください。そうしないと刃が欠けの原因となります。枝に切りつけて刃が食い込んでしまったときは、無理にぬこうとして刃を上下に動かさず、切りつけた方向と平行になるように左右にずらしながらぬいてください。無理にぬこうとすると大きく刃が欠けてしまう事があります

5、鉈の研ぎ
鉈類は刃をふくらみをもたせ研いであります(蛤刃と言います)。これは刃の耐久性をあげるためにわざとこうしているのですがこのふくらみを削ってしまうと刃の食い込みは良くなりますが、刃の欠ける原因になります。必ず蛤刃を保つようにしてください。

6、これは基本中の基本ですが、刃物の使用後は必ず手入れをしてください。別に難しい事をするわけではなく、水などで洗い汚れを落としたあと、乾いた布で水気をふき取るだけです。長期にわたって使わない場合は油で刃をぬぐっておいてください。あとは定期的に研ぐだけ。これだけでかなり刃物のもちは違ってきます。手入れをせずに錆びさせてしまうと刃物の寿命を縮めてしまいます。

※硬度について
刃物の硬度は、下記のように表示されます。使用方法に応じて適切な硬度を示します
ロックウェルC
(硬さ)
67 66 65 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 50
ビッカーズ
(硬さ)
900 865 832 800 772 746 720 697 674 653 633 613 595 577 560 544 528 513
包丁 薄刃   ←―――→                            
厚刃     ←―――→                           
ステンレス             ←――→                  
両刃造林鎌       ←―――→                          
片刃鎌       ←―――→                        
鉈鎌       ←―――→                         
      ←―――→                        
       ←―――→